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『歳月』(さいげつ)は、司馬遼太郎の歴史小説。「小説現代」に1968年(昭和43年)1月から1969年(昭和44年)11月まで連載された。 初版単行本は1969年に講談社から刊行された。原題は「英雄たちの神話」。現在は講談社文庫(上下、改版2005年2月)。また『司馬遼太郎全集 23巻』(文藝春秋)にも、『殉死』と併収。 明治政府の司法卿である江藤新平を描く。 ==あらすじ== 幕末、京都の長州藩邸を一人の脱藩浪人が訪ねる。藩邸の前で空気を切り裂くような言葉を発して、歴史の表舞台に登場したその男の名前は、江藤新平。彼は桂小五郎や伊藤博文らと交わりを持ち、名を挙げる。彼の出身藩である肥前佐賀藩は慎重な姿勢をとりつづけていたが、大政奉還により成立した新政府の一勢力として動き始める。新政府によって東京に呼び寄せられた新平は、司法卿となり、新しい法律の制定のために働くと同時に、長州勢力の不正を追及していく。1873年(明治6年)、征韓論を巡り新政府は内部で対立する。西郷隆盛らとともに征韓派となっていた新平は下野する。故郷の佐賀に帰った新平を待っていたのは、新政府への反乱を企図する不平士族たちであった。そして、明治政府内で唯一、江藤の才能に匹敵する男、大久保利通は、同じ才能を持つ者ゆえに江藤を危険視し、弾圧することを決意する……。 佐賀藩という明治維新に遅れて参加した小藩の出身ゆえに、明治政府屈指の頭脳を持ちながら、上り坂から転落するかのような悲劇的な生涯を終えた一人の天才政治家を描く。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「歳月 (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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